グルタチオン点滴療法は、アメリカではパーキンソン病の機能改善と病状進行の遅延を目的として多くの施設で行われています。
また抗がん剤(シスプラチン薬)による末梢神経障害にも有効性が認められており、研究が勧められています。
グルタチオンとは?
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンというアミノ酸を原料にして、体内に生合成されるトリペプタイドといわれる物質です。
肝臓や肺、心臓、血液、脳などにあらゆる臓器の中に存在しています。
グルタチオンは、健康を維持していく上での必須栄養素で、細胞内の毒物排泄、活性酸素の消去により、細胞を活性化させる働きがあります。
体内に一 定レベルの量が存在している必要があります。
もし、グルタチオンの量が低下すると、なんらかの健康障害がでる可能性があるのです。
グルタチオンの働き
- ① 体内の活性酸素、過酸化脂質などの除去
- ② 解毒作用・薬物の解毒
- ③ 含流アミノ酸の貯蔵庫
- ④ 強肝作用
- ⑤ 肺機能の強化作用
- ⑥ 発ガン抑制作用
- ⑦ 美容作用
- ⑧ 抗酸化作用
グルタチオン点滴が適している方
- パーキンソン病
- 抗がん剤(シスプラチン薬による末梢神経障害
- 化学物質過敏症
- 多発性硬化症などの神経難病
- 原因不明の全身倦怠感
- 風邪の初期症状
- 急性および慢性湿疹
- 慢性肝疾患における肝機能の改善
副作用
極稀に一過性の頭痛や吐き気がでる事がありますが、ほとんど点滴終了後おさまります。
副作用の少ないグルタチオンですが、まれに肝機能障害や低血糖発作を引き起こす例が報告されています。
当院では定期的な血液検査で副作用監視を行います。