コラム

片頭痛の予防としての食事療法

食事療法の臨床研究

東海大学病院の下田先生が片頭痛の予防として132名の片頭痛の患者さんに糖質調整(制限や食べる順番)の食事療法を行った臨床研究を発表されています。

半年間以上、食事療法が継続できた29名で28名が片頭痛の発作回数が減少し同時にほぼ全例で体重とBMIの低下がみられていました。

肥満においては最近話題となっている脳過敏要因となる炎症生物質であるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が増加していると言われており、肥満の改善によりCGRPが減少した可能性も考えられます。

また、糖質摂取の調整をすることにより血糖の乱高下、低血糖が緩和されることにより過度な自律神経の緊張を抑えることができます。

このため常に引き起こされる首の筋緊張も和らぐことで首からの刺激が減り、脳過敏が緩和されたと考えられます。